高層ビル所有者ほど気になる安全な窓ガラスの話

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現在、高層ビルの外壁素材としてガラスが使われることが増えてきています。これはガラスが他の素材よりも軽いこと、日光を取り込むことが出来、眺望や開放感を楽しめることなどが理由として挙げられますが、ガラスを外装として利用する際に気になるのがやはり強度ではないでしょうか。台風や地震などで割れてしまいガラスが地上に落下したら…ガラスの破片が降り積もった地面を歩かないといけないとしたら…想像するととても恐ろしいことのように思えます。出来る限り安全なガラスを使いたいものですが、どのようなガラスがそれに該当するのでしょうか。

最近利用が増えているのは「倍強度ガラス」です。倍強度ガラスはその名の通り一般的なガラスに比べて約二倍の強度を誇りますが、二倍というと強化ガラスよりも強度が低いことになってしまいます。それなのになぜ強化ガラスではなく倍強度ガラスが使われているかというと、割れた後の状態にその理由があります。

強化ガラスは割れると粉々になり破片が飛散します。それに対し倍強度ガラスは割れたときの破片は大きく、サッシに残ったままそう簡単には落ちないという特徴があります。高層ビルを所有されている方は「割れにくい」だけではなく、「割れたときに落ちにくい」ということもガラス選びの基準として取り入れると良いかもしれません。