和室に合う窓ガラス選びが楽しかった思い出

Japanese_room
友人が購入した分譲地には、他に12件の家が建ち、それぞれの家に子供連れの家族や子供のいない家族が住み始めたそうだ。だが何とそのうちの4件の家が、入居後しばらくしてから離婚してしまったらしい。そしてそのうちの2件は今でも旦那さんだけが住んでいて、他の2件は家を売ってしまったとのこと。その話をその分譲地に住む奥さんたちとしていたら、「(離婚するの)うちもわかる気がする」という人が続出して驚いたそうだ。建売住宅を購入するならともかく、注文住宅を一から作ろうとすると夫婦で色々と話し合いをする機会が増える。意見が一致すればいいけれど、お互いの考えがまとまらないことも多く、全て終わった後の燃え尽き症候群みたいなのも手伝って、旦那さんに対して「この人と一生暮らしていっていいんだろうか…」という心理に陥るそうだ。もちろんそれは一時的なものだそうだけど。

うちだって喧嘩はもちろんしたけれど、我が家の場合は喧嘩もコミュニケーションの一つだと思っているので、それすらも楽しんでいたフシがある。トイレはこうしよう、いやこれは譲れないとか、お風呂はこうがいい、いやこっちの方がいいでしょ、みたいなやりとりを何度したかわからない。お互い口が悪いし血が濃い方なので、喧嘩になるのは日常茶飯事なのだ。そしてそれらも過ぎさってみればいい思い出となる。

一番印象的だったのが、和室に合う窓ガラス選びが楽しかった思い出だ。透明ガラスにするかすりガラスにするかでかなりもめた。夫はすりガラス、私は透明ガラスがいいと主張していたのだが、やりとりが子供じみていて、最後はお互いに爆笑していた。こんな風に喧嘩しながらも楽しく過ごせるのは、やはり私たちが幼馴染だからというのが大きいだろう。

結局和室は透明ガラスを入れることにした。何だかんだと夫が折れてくれるおかげで、私たち夫婦は楽しくうまくやっていけるのだ。